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【経済学部】水素エネルギー、火力発電のフィールドスタディを実施しました

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経済学部では、実務経験の豊富な教員の指導のもと、学修サークルの都市経済研究会のメンバーを中心に、現場に足を運び、関係者から話を聞き、新しい知見や経験を得る実践的な学びとして、フィールドスタディに取り組んでいます。
その活動として、8月4日、経済学部の2~3年生が、脱炭酸社会に向けたエネルギー供給施設の現場を直接見るとともに、エネルギーに関する知識を習得するためにフィールドスタディを実施しました。当日は、大阪府堺市の堺?泉北臨海工業地帯にある株式会社ハイドロエッジ、関西電力株式会社堺港発電所を見学しました。

■株式会社ハイドロエッジ

いま、脱炭酸社会に向けて世界で注目が集まっているのが水素エネルギー。燃焼してもCO2を排出せず、大きなパワーを生み出す究極のクリーンエネルギーです。株式会社ハイドロエッジは岩谷産業と関西電力の合弁会社で、国内では初めての商業用液体水素製造拠点として2006年から営業運転を開始し、関西を中心に広く日本国内への供給をカバーしています。
当日、ハイドロエッジの役職員の方から、水素エネルギーの特徴やメリット、広がる利用用途、大量供給?消費に欠かせない液化水素の製造工程についての説明を受けました。その後、職員の方の案内により、LNGの冷熱を利用して空気を冷却することにより効率よく液化窒素を作り、その液化窒素の冷熱を利用して水素を液化する工程にかかわる設備を順次見学することができました。学生たちにとっては、これまであまり知らなかった水素エネルギーのことを理解する機会となり、今後の利用用途の拡大への期待が高まりました。

■関西電力株式会社堺港発電所

堺港発電所は、1964年以降、火力発電所として都市部の重要電源として安定供給に大きな役割を果たしてきています。その間、石油火力から天然ガスへと燃料転換を経て、2009年から2010年にかけて、コンバインドサイクル発電方式へと設備更新を遂げ、エネルギー効率と環境性に優れた最新鋭の火力発電所となっています。
当日、発電所構内に入ってすぐ目に入ったのが広がる森で、緑あふれる環境に学生たちは驚いていました。最初、PR館で関西電力の職員の方から発電所の沿革、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせるコンバインドサイクル発電方式の仕組み、環境対策についての説明を受けました。その後、職員の方の案内により発電所の構内を見学し、発電方式の効率がとても高いことの理解が深まり、また、環境への影響を徹底して低減する様々な工夫についても知ることができました。

■原子力発電所オンライン見学

引き続き、堺港発電所PR館の会議室で、美浜発電所のオンライン見学をしました。原子力発電の仕組みや厳重な安全対策について、わかりやすく学びました。エネルギー自給率の極めて低い日本において、ゼロカーボンの要請に応えていくうえで、少量の燃料で大量の電力を生み出し、発電時にCO2排出がなく、脱炭素の安定的なエネルギー源として、原子力発電活用の重要性への理解が深まりました。

■学生たちの学びと感想

「ハイドロエッジを見学して、水素が今後のエネルギー源として重要なことがわかり勉強になりました。見学して興味を持ったので、これからも勉強していきたいと思います。」
「発電の仕組みや安全対策などを学ぶことができて良かったです。普段立ち入ることのできない、火力発電所内に入ることができたことは貴重な経験となりました。」
「水素がどのように製造されるのか、火力発電がどのように効率性と環境性を両立させているのか、今回のフィールドスタディに参加しなければわからなかったので、参加できて良かったです。」

■これから参加する学生へのメッセージ

経済学部のフィールドスタディは、教室では得られない実践的な知識を身につける絶好の機会です。興味がある学生は、ぜひ積極的に参加してみてください。現場での学びを通じて、将来のキャリアに役立つ貴重な経験を得ることができるでしょう。

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